エフェクト作成に生成AIを活用する(1・素材編)
掲載日: 2025/10/09
エフェクト作成に生成AIを活用する(1・素材編)
近年、生成AIの進化によって、ゲーム開発においてもデータ制作のあり方が大きく変わりつつあると考えています。そこで、今回の記事は、画像生成AIを使ってエフェクト素材を作るというアプローチで書いています。これまで炎や煙、魔法のようなエフェクト素材は、手作業で描き起こしたり、専用ツールで細かく調整したりと多くの時間と労力が必要でした。しかし、AIの登場によって、短時間で多彩なバリエーションを試せるようになり、制作の効率化が現実のものとなりつつあります。
本記事では、ChatGPT5を活用してUnityなどのゲームエンジン向けに使えるエフェクト用画像素材(フリップブック用の連番画像など)をどこまで生成できるのかを実際に検証します。AIがエフェクト制作の現場でどの程度役立つのか、その可能性と課題を探っていきたいと思います。
炎のエフェクト用の素材を作る
【炎エフェクトに必要な構成要素】
今回は下画像のようなエフェクトの作成を目指します。
このような炎エフェクトを作成する際に、必要になる素材を考えて行きます。
- 炎の本体部分
- 火の粉
- 炎の発生元の魔法陣
今回はこの3つの要素についてAI画像生成を用いて作成していきます。

【炎の本体部分】
炎のエフェクトで主となる部分です、この部分は連番アニメーションで使えそうなタイルパターンの素材生成を目指します。
まず、試しに”16コマ炎フリップブックを作ってください”と入力してみました。

今回は、上記のような画像が生成されました、4X4等の指示は出していませんが、
使用意図に沿った感じで出てくれました。左から右、上から下へアニメする感じです。
ぱっと見た感じは使えそうに見えます、6~14コマ目が結構似た絵面なので、
調整は必要かもしれません。
ここで、目的とは外れますが、アニメテイストから写実的な物への変更を加えた指示をしてみました。

アニメテイストの物がそこそこ写実的な物に変わりました、それぞれの位置調整等は必要そうですが、使えなくは無さそうです。
【火の粉】
次は火の粉の素材を出力してみます。
火の本体を出力した流れでそのまま、火の粉を出力するようにお願いしてみました。

16コマのフリップブックで出力されました、見た目は問題無さそうにみえます。
そのままフリップブックとして使うよりも、この中から、パーティクルに使える素材を
選んで抽出すると良さそうです。
【炎の発生元の魔法陣】
今回は物体が燃える物でなく魔法陣から炎が出ている状態を作りたいので、
発生元の魔法陣を出力してみます。
例:
簡単な命令文ですが、炎のエフェクトと同じチャットで行っている事もあり、
色味等は意図を酌んだものになっているようです。
文字がルーン文字っぽいので、試しにこれを英語の筆記体のような文字に変更するように、
指示を出してみます。
文字部分が英語の筆記体のように変更されています、成功です。
デザインは多少変わってしまっていますが、少し手を加えれば問題無さそうです。
せっかくなので色も変更してもらいます。
炎の色味に近づくように赤味を強めるように指示を出してみます。

赤味が強まりました、画は似ていますが文字部分が変わっていますね。
この辺りは工夫が必要そうです、色味などは手動でも良いかもしれません。
まとめ
今回は炎のエフェクト用の素材作りに生成AI(Chatgtp5、2025年10月現在)は使えるのか検証してみました。
今回の検証では、AIを使ったエフェクト用素材の生成が思いのほか実用的であると感じます。簡単な命令文を入力するだけで、意図に近い画像が得られ、
試行回数を重ねることで精度も向上していくようです。
また、フリップブック用の連番画像や透過PNGといったゲームエンジン向け形式にも対応しており、フリップブックの中心ずれ等、そのままでは利用できない部分もありそうですが、少しの調整でUnityなどで利用できそうな点は便利だと思います。
さらに、簡単な修正や変更を簡単な命令文で行えて、そういった所は従来の画像編集ツールよりも手軽に調整できるかもしれません。
今回は炎という比較的スタンダードなエフェクトだったことも成功要因かもしれませんが、AIによる画像生成は素材づくりの初期段階を大きく効率化できると感じました。
次回以降は生成した画像を実際に動かす・他の複雑なパターンの場合等も検証できたらと思います。



