3D初心者におすすめの学習ツール
掲載日: 2025/08/21 更新日: 2025/08/22
3D制作を始めたい学生や初心者の方にとって、どのツールから学べばいいか迷うことが多いでしょう。ここでは主要な3Dツールの特徴と、学習の進め方をわかりやすく解説します。
各ツールの特徴
3Dツール
Blender
- 特徴:無料で高機能、年々進化している万能ツール
- 強み:無料、モデリング、アニメーション
- 操作感:ショートカットキーが多いため初期学習は大変だが、カスタマイズ性が高い
- 向いている業界:ゲーム、映画、アニメ、フィギュア
- おすすめ度:★★★★★
なんといっても無料なのが魅力。チュートリアルが豊富にあり、コミュニティも活発なため学習のハードルが低い
▼Blenderの編集画面
Maya
- 特徴::ゲーム業界標準、汎用性が高い
- 強み:モデリング、アニメーション、何もできる
- コスト: 有料(学生版あり)
- 操作感:3ds Maxと似ていますが、アニメーション機能が特に強力
- 向いている業界:ゲーム、映画
- おすすめ度:★★★★★
学生版が無料。チュートリアルが豊富にあります。ゲーム業界水準ソフトのため、ゲーム業界を目指してる方は必須ツールです
▼Mayaの編集画面
ZBrush
- 特徴:高精度なディテール(ハイポリゴン)制作に特化
- 強み:リアルテイスト、筋肉のディテール、石の凹凸など
- コスト:有料(学生割引あり)
- 操作感:粘土をこねるような直感的な操作が特徴で、2Dのデッサンや彫刻が好きな人に向いています。
- 向いている業界:ゲーム、映画、フィギュアの造形
- おすすめ度:★★★★
学生じゃない方は若干高額になりますが、大手企業、リアル系を目指してる方におすすめです。絵を描くのが好きな方は他のツールよりZbrushのほうが手に馴染みやすいです。
チュートリアルが豊富にあります。
▼Zbushの編集画面
3ds Max
- 特徴:アニメ業界でよく使用される
- 強み:モディファイアベースのモデリング、線画
- コスト:有料(学生版あり)
- 操作感:頂点やエッジを直接編集する「ポリゴンモデリング」が主流。Mayaと似た操作性
- 向いている業界:アニメ
- おすすめ度:★★★
学生版が無料。チュートリアルは他のツールに比べると少ないです。アニメ業界を目指してる方は基本操作だけは覚えてたほうがいい化と思います。
その他ツール
Photoshop
- 特徴:2D画像編集の標準ツール
- 強み:テクスチャ作成、コンセプトアート、画像修正、細かい部分の調整
- コスト:有料(学生割引あり)
- 操作感:2Dのツールの基本、分かりやすい操作感
- 向いている業界:ゲーム、映画、アニメ
- おすすめ度:★★★★★
3Dのテクスチャー以外に写真のレタッチ(補正・修正)、絵描きなどに使えます。チュートリアルも豊富にあります。
▼Photoshopの編集画面
Substance Painter
- 特徴:リアルタイムで3Dモデルに直接テクスチャを描画
- 強み:PBR(物理ベースレンダリング)テクスチャ制作、色んなマテリアル、スマートマテリアル、など
- コスト:有料(学生割引あり)
- 操作感:Photoshopに寄せた操作感ですが、慣れないとレイアウトが少し分かりずらい
- 向いている業界:ゲーム、映画、アニメ
- おすすめ度:★★★★★
リアルタイムでテクスチャー描けるのは便利、3Dモデルに直接テクスチャー描いてるので直接変化確認できます。チュートリアルも豊富にあります。
▼ Substance Painterの編集画面
学習の進め方
Blenderで基礎を固める
「モデリング→UV展開→テクスチャ→レンダリング」の流れを体験
初心者にはBlenderから始めることをおすすめします。無料で利用できるため気軽に始められ、基本的な3Dの概念を学ぶのに最適です。
各ツールごとに特色はありますが、基本的な制作工程は変わりません。基礎を身につけた後、目指す分野に応じて専門的なツールを追加していくと良いでしょう
目的に応じて専門ツールを追加
目指す分野に応じて専門的なツールを追加していく
ハイエンド、リアル系、ディティール多めの制作がしたい→ZBrush + Substance Painter
ゲーム業界→Maya + Photoshop + Substance Painter
アニメ業界→3ds Max + Photoshop + Substance Painterツールに慣れる
自分の想像を形にするには、そのツールでどんなことが出来るのか知り、自在にコントロールできないといけません。色んな物を作り、動画を見て、制作数を重ねることが上達の近道です。挫折せずに続けるコツ
スキルごとに分割して重点練習がおすすめです。
・モデリング
部位ごとに集中練習(例:手→頭→体と段階的に)
最初から完璧を目指さず「形の捉え方」を優先・UV展開
人間キャラの定番ルールを学習(チュートリアル推奨)
目立たない部分でシーム(切口)を配置する・テクスチャ
目指すスタイルを明確にする(リアル、アニメ)
材質ごとに練習(金属/布/肌など)・レンダリング
最初はそこまで重要じゃないので、先にモデリング、UV展開、テクスチャー を重点的に勉強してください。
同じ部位を定期的に再制作し、進歩を実感しながら進めることが大切です。
一度に全部やろうとすると難しい部分で躓いた時に「できない」という気持ちに囚われてしまいがちです。
少しずつ進め、着実に成功体験を積み重ねることでモチベーションをキープしながら続けることができます。
まとめ
これから3Dに挑戦する人は、Blenderを通して3Dモデリングの流れを掴みましょう。
実際に触ってみないと楽しさや難しさは分かりません。まずはツールを触ってみて下さい。
重要なのは「ツールではなく表現したいもの」なので
表現したいものの理想に近づくため、手段としてツールを使いこなせるようになりましょう。
最初は難しく感じても、毎日少しずつ触ることが上達の近道です。頑張ってください!