初心者が作りがちなエフェクト用テクスチャの失敗例

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初心者が作りがちなエフェクト用テクスチャの失敗例

 

はじめに

こちらの記事では、エフェクト用テクスチャを作るときに意識したい、「使いやすさ」や「汎用性」について紹介しました。

今回は、その考え方を踏まえて、初心者が実際にやってしまいがちなテクスチャの失敗例を紹介していきます。

「絵としては良いのに、なぜかエフェクト素材として使いにくい」

そんなテクスチャには、いくつか共通する特徴があります。

1. 情報を詰め込みすぎる

最もありがちな失敗の一つが、一枚のテクスチャに多くの情報を詰め込んでしまうことです。

例えば「炎のテクスチャ」を作ろうとして、

・炎の輪郭
・細かな揺らぎ
・火の粉
・炎の細かな模様

などを、すべて一枚のテクスチャに描いてしまうケースがあります。

絵として見ると、完成度が高く見えるかもしれません。

しかし、素材として考えると、

・炎以外に使いにくい
・加工すると元の形が崩れやすい
・他の素材と組み合わせにくい

といった問題が出てきます。

改善するには?

一枚の中にすべてを描こうとせず、情報を分けてみましょう。

例えば、炎そのものを完成させるのではなく、雲のようなシンプルな形だけを作ります。

その素材に別のノイズやグラデーションなどを組み合わせれば、炎や煙、爆発など、さまざまな表現へ変化させることができます。

「一枚で完成させる」のではなく、「組み合わせて完成させる」と考えると、素材の作り方も変わってきます。

2. 最初から色を決めてしまう

「炎だから赤」「雷だから黄色」というように、用途をイメージして最初から色まで作り込んでしまうのも、初心者にありがちな失敗です。

もちろん、最初から色付きのテクスチャを作ること自体が悪いわけではありません。

しかし、色まで固定してしまうと、その色に合わない用途へ流用しにくくなります。

例えば、赤い炎として完成されたテクスチャは、別の表現に使おうとしたときに「炎らしさ」が強く残ってしまいます。

改善するには?

まずは形や明るさの情報を作り、色は後から決めるという方法を試してみましょう。

白黒やグレースケールの素材であれば、ゲームエンジン側で色を変更することで、同じ素材を様々な表現に利用できます。

「この色のエフェクトを作る」ではなく、「この形をどんな色にもできるようにする」と考えると、素材の使い道が広がります。

3. 向きが決まっている

例えば、上方向に伸びた炎のテクスチャを作ったとします。

そのまま使う分には問題ありませんが、回転させると、場合によっては「炎が横から生えている」ような不自然な見た目になってしまいます。

エフェクトでは、同じ素材をさまざまな方向から使うことがあるため、特定の向きに依存したテクスチャは、使える場面が限られてしまいます。

改善するには?

雲や円形のぼかしなど、上下左右が分かりにくい形を使ってみましょう。

例えば円形の煙を作っておけば、90度回転させても見た目が大きく変わりません。

「上向きの炎を作る」のではなく、「炎にも使える形を作る」と考えるのがポイントです。

4. ディテールが細かすぎる

「リアルに見せたい」と考えて、細かい模様やノイズをたくさん入れてしまうのも、よくある失敗です。

しかし、ゲーム内でテクスチャを小さく表示すると、細かなディテールは潰れてしまいます。

さらに、テクスチャを圧縮すると、細かな情報が失われることもあります。

そのため、エフェクト用テクスチャでは、細部よりも大きな形や明暗を優先することが重要です。

↓細かすぎるテクスチャの例。縮小するとほとんど潰れてしまいます

改善するには?

一度テクスチャを小さく表示してみてください。

細かな模様が見えなくなっても、

・シルエット
・明暗
・大きな濃淡

が残っていれば、エフェクト素材として十分に機能することが多いです。

「近くで見たときにリアル」ではなく、「ゲーム画面の中で必要な情報が残っているか」を基準に考えてみましょう。

5. 余白がない

テクスチャいっぱいまで形を描いてしまうのも注意したいポイントです。

例えば、テクスチャの端ギリギリまで煙を描いていると、パーティクルとして表示したときに、端が不自然に見えることがあります。

特に、ぼかしや発光を含む素材では、形の外側にも見た目の情報が広がります。

改善するには?

テクスチャの周囲にある程度の余白を残しておきましょう。

余白があれば、エフェクトのサイズや位置を調整するときにも扱いやすくなります。

また、ぼかしや発光を含む場合は、見た目の形だけでなく、その外側まで含めてテクスチャを作ることを意識してみましょう。

「テクスチャいっぱいに描く」のではなく、「ゲーム内で表示したときに、どこまで見えるのか?」を考えることが大切です。

まとめ

今回紹介した失敗例に共通しているのは、テクスチャを「完成した絵」として作りすぎてしまうことです。

エフェクトのテクスチャはあくまでも素材なので、自由度を下げないように進めることが大切です。

もちろん、用途が限定された専用テクスチャが必要な場面もあります。

しかし、初心者のうちはまず、

「このテクスチャを別のエフェクトでも使えないか?」と考えてみてください。

一見すると地味でシンプルなテクスチャでも、色や形、組み合わせ方を変えることで、さまざまなエフェクトに姿を変えることができます。

テクスチャを完成させることではなく、テクスチャを使ってエフェクトを完成させる。ことを意識して、効率的なエフェクト制作を目指しましょう。

作者
  A.K
  デザイナー

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