VS Code の検索欄にある「.*」、実は使っていませんか?
掲載日: 2026/08/27
VS Code の検索欄にある「.*」、実は使っていませんか?
VS Code で検索するとき(Ctrl + F)、検索バーの横に小さく .* というボタンがあるのに気づいたことはありませんか?
「なんとなく怖そうで触ったことがない」
「正規表現って難しいんじゃないの?」
そう思って放置していた方も多いと思います。でも実は、基本的なパターンをいくつか覚えるだけで、コード検索がびっくりするほど便利になります。
今回は、VS Code での正規表現検索を「怖くない」と思ってもらえるよう、よく使うパターンに絞って紹介します!
目次
1. まず「.*」をオンにしよう
検索バー(Ctrl + F)を開いたら、右側のアイコンの中から .* をクリックするだけです。
ショートカットは Alt + R でもOKです。
💡 ファイル横断検索(Ctrl + Shift + F)でも同じように使えます。
2. これだけ覚えれば大丈夫 — よく使うパターン6選
難しいパターンは後回し。まずは「これだけ知っていれば実務で使える」ものに絞ります。
① .(ドット)— 任意の1文字
player. |
player の後に何か1文字続くものを全部ヒットさせます。
playerX |
ピリオドそのものを検索したいときは \. と書きます。
② * と + — 繰り返し
パターン | 意味 | 例 |
a* | 「a」が0回以上 | b, ab, aab にマッチ |
a+ | 「a」が1回以上 | ab, aab にマッチ(b単体はNG) |
よく使う組み合わせが .* で、「なんでもいい文字が0文字以上」という意味です。
③ \d — 数字1文字
enemy\d+ |
enemy0, enemy1, enemy42 などにまとめてヒット。IDが数字連番になっているものを探すときに便利です。
④ \s — スペース・タブ・改行
public\s+\w+ |
public int, public string, public float など、publicの後に何かある行を全部まとめて検索できます。
⑤ ^ と $ — 行の先頭・末尾
パターン | 意味 |
^// | //で始まる行(コメント行) |
;$ | ;で終わる行 |
^// |
コード内のコメント行だけをまとめて検索したいときに使えます。
⑥ [] — 文字の候補
enemy[ABC] |
enemyA, enemyB, enemyC のどれかにマッチします。
\d[0–9] |
[0-9] は「0から9のどれか」という意味で、\d と同じです。
3. 検索だけじゃない — 置換と組み合わせると本番
正規表現の真価は Find & Replace で発揮されます。
()(キャプチャグループ)で囲った部分を、置換後の文字列で $1, $2 として再利用できます。
例:変数名の命名規則を一括変換したい
// 変換前 // 変換前パターン(検索欄) // 置換後 // 変換後 |
m_を_に一括で変換しつつ、後ろの変数名はそのまま保持できます。手作業で何十箇所も直す必要がなくなります。
4. 実際の使用例 — ゲーム開発の現場で
やりたいこと | 正規表現 |
TODO コメントを全部探す | ^//\s*TODO |
publicな変数を全部探す | public\s+\w+\s+\w+ |
数字のIDが振られた行を探す | ID_\d+ |
空行を探す | ^\s*$ |
特定のメソッド呼び出しを探す | StartCoroutine\(.*\) |
まとめ
今回紹介したパターンをまとめます:
パターン | 意味 |
. | 任意の1文字 |
* / + | 0回以上 / 1回以上の繰り返し |
\d | 数字 |
\s | 空白文字 |
^ / $ | 行の先頭 / 末尾 |
[] | 文字の候補 |
() | キャプチャグループ(置換で再利用) |
最初から全部覚えようとしなくて大丈夫です。「あの検索、正規表現で楽にならないかな?」と思ったときに、この記事に戻ってきてもらえれば!

